構造化問題解決法に取り組むときのポイント

問題、目的、解決策のつながりが重要

効率良く問題解決をするには、問題、目標、解決策がしっかりとつながっていることが重要です。整理され明確化された問題(困り事)に対して、『この目標が達成できたら問題は解決(改善)される』といえるような目標が設定できて、その目標に対して『この解決策が実行できれば目標は達成できる』といえるような解決策を選択できていれば、解決策の実行がおのずと問題解決につながります。『何に困っているのか(問題)』、『それがどうなったら良いのか(目標)』、『そのために何をすれば良いのか(解決策)』という3点のつながりをしっかりと確認しましょう。

選んだ解決策は、一定期間は続けてみる

どんなに効果的な解決策でも、確かな効果を実感できるまでにはある程度時間がかかることがあります。あまり効果を感じられないからといって、コロコロ解決策を変えてしまっては、解決までの時間を延ばしてしまうことになりかねません。もちろんケースバイケースではありますが、基本的には一度選んだ解決策は1~2週間程度は継続して取り組んでみましょう。重要なのは、『1発で解決を目指すこと』ではなく、『取り組みの結果を次に生かすこと』です。たとえ予想ほど効果を得られなかった解決策であっても、その結果を踏まえてより良い解決策に改善できれば、その後の取り組みは今までより確実に問題解決に近づきます。

無理のない行動計画にする

どんなに有効な解決策であっても、それを実行できなければ問題は解決できません。『それができたら解決するだとうけど、実行するのはなかなか難しいなぁ』と感じるような解決策は、解決策というよりはむしろ目標に近いものであり、『じゃあそれを実行するためにはどんな準備(取り組み)が必要だろうか』という、さらにスモールステップでの解決策を考える必要があります。

構造化問題解決法に取り組むときは、『効果は大きいけど実行は難しい解決策』ではなく『効果は少ないが確実に実行できる解決策』を中心に選び、確実に実行できる無理のない行動計画を立てるようにしましょう。

まずはとにかくやってみる

構造化問題解決法のステップに沿って考えていると、途中で考えが煮詰まって実際の行動になかなか移せなくなってしまった、ということがあります。その場合、完璧なプランや解決策を作ろうとせずに、まずはとりあえず思いついたものから実行してみる、というのも大切です。やれば結果を振り返ることで次につなげることができますが、やらなければ何も変化は起こりません。煮詰まったら【まずはとにかくやってみる】という点を意識して実行してみましょう。

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