コミュニケーション上達法(話す編)

“適切な自己表現”をするための具体的な方法

適切な自己表現の基本は、『相手にわかるように自分の考えを伝える』ことです。
まずは、適切な自己表現をするために必要となる4つの要素を確認しましょう。会話の中にこれらの要素を盛り込むことで、相手に理解しやすい形で自分の主張を表現することができるようになります。

適切な自己表現に必要な4要素

①客観的事柄や状況を伝える =「○○の状況で」

相手に何かを伝える場合、『なぜ自分がそれを伝えるのか』についての背景情報を相手に理解してもらった方が話がスムースに進みます。自分の考えや提案ばかりを主張するだけでなく、その時の客観的事柄や状況など、そう思う背景には何があるのかについて、相手と共通理解を持てるように説明しましょう。

②自分の主観的結果、気分を伝える =「私は○○なので」

何かを提案するときには、背景情報だけでなく、それに対して自分はどう思ったか、という視点からの情報も相手に理解してもらう必要があります。①と合わせて相手にわかるような伝え方を心がけ、誤解なく伝わっているかを適宜相手に確認しましょう。

③具体的な提案(主張)を伝える =「○○したい」

提案や主張はなるべく具体的で明確であった方が、相手は理解しやすいです。コミュニケーションの基本は『言わなければ相手には伝わらない』なので、『言いにくいから察してほしい』とか『このくらい言えばわかるはず』といった考えからあいまいな伝え方をしてしまうと、相手との誤解が生じやすくなってしまうので注意しましょう。

④代替案を伝える =「もしくは、○○ではどうか」

きちんと自分の意図が伝わり、提案を理解してもらえたとしても、その提案が必ず通るとは限りません。多くの場合、そこからの相手との話し合いの中で、どうするかを決めていく必要があります。そのときに、いくつか代替案を用意しておくと、自分の意見を主張しやすくなります。

以上の要素が確認できたら、それらの要素を必要に応じて会話の中に加えましょう。

コミュニケーションが苦手な人は、相手に何かを伝える前に、一度これらの要素を自分なりに整理しておくと主張がしやすくなります。上記の視点を参考に、自分の伝えたいことを整理してみましょう。