基礎知識 (1) うつ病の人の数

うつ病の基礎知識について順番に知りましょう。

15人に1人が生涯の間に「うつ病」になる

現在、日本においてもたくさんの方々がうつ病で苦しんでいます。

病院へ受診する方も年々増加していて、平成11~17(1999~2005)年に病院を受診したうつ病を含む気分障害の総患者数は44.1万人から92.4万人へと倍増しています*1

しかし、うつ病になっても病院へ受診する方は3人に1人(30%)しかいないことがわかっています*2。そのため、実際はもっと多くの方がうつ病の診断に当てはまる状態にあると考えられます。

2002年から2006年にかけて、無作為に抽出された4134名に対して行われた調査では、これまでの一生の内にうつ病を経験したことがある方は、約15人に1人(6.5%)、また、過去12ヶ月間にうつ病を経験した人は約50人に1人(2.2%)でした*2

*1厚生労働省 患者調査 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/02/

*2平成16-18年度厚生労働科学研究費補助金 こころの健康科学研究事業 こころの健康についての疫学調査に関する研究総合研究報告書  主任研究者 川上憲人 平成19(2007)年3月

>>うつ病の症状