うつ病になった人の事例

うつ病になった人の例を紹介します。ご自身に当てはまったり、そのような状況に心当たりがある方は、注意が必要です。

ケース1.Aさん(35歳、男性)

AさんはIT企業の技術職として働いていました。仕事はとてもハードで、納期までに仕事を仕上げるためには毎日のように残業をしなければならず、休日であっても顧客からのシステムトラブルの対応に追われ、慢性的な過重労働の状態にありました。

これまではなんとか乗り切ってこられていましたが、早朝に出社しては深夜に終電で帰宅し、十分な睡眠も取れないまま会社に向かう、といった日々を繰り返しているうちに、徐々に会社に行く気力が出なくなってきてしまいました。

『また明日も朝早くに起きて会社に行かなければならないのか』と考えると、憂うつでたまらなくなり、それでなくても少ない睡眠時間を眠れずに過ごすという日々が続くようになりました。そして、ついに会社に行けなくなってしまいました。

後日、心配した上司が自宅を訪ねてきて、上司と一緒に病院にいったところ、うつ病と診断されました。

ケース2.Bさん(24歳、女性)

Bさんは大手メーカーの事務職として働いていました。仕事自体はそれほどハードではなく、真面目にコツコツとこなしていましたが、Bさんにとっては上司との関係が悩みの種でした。

Bさんの上司はとても高圧的で、ささいなミスでも厳しく叱責されることが多く、Bさんにとってとてもストレスでした。Bさんはじっと我慢して耐えていましたが、『入社して2年も経つのに、まだそんなこともできないのか』、『浮ついた気持ちで仕事してるからそんなミスをするんだ』などと毎日のように叱責されているうちに、上司から声をかけられるだけで身体が震えたり、上司からメールが来ただけで不安でたまらない気持になってしまうようになりました。

『また怒られるんじゃないか』という考えが頭から離れなくなり、とても憂うつな気分が毎日のように続くようになってしまいました。

Bさんの様子がおかしいことが気になったBさんの両親はBさんを近所の病院に連れて行くと、そこでBさんはうつ病と診断されました。

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