リストアップされた解決策を検討する

一通り解決策が出そろったら、それらの具体性や実行した場合のメリット・デメリット、解決策の有効度、実行しやすさなどを検討しましょう。

解決策をできるだけ具体的なものにする

解決策は、何をやるかを具体的にイメージできるようなものの方が実行しやすくなります。例えば、『業務のスキルアップに取り組む』程度の解決策よりは、 『業務の○○スキルに関して、□□参考書を使って毎日△時間勉強する』というくらい具体的な解決策の方が、やることが明確で取り組みやすいでしょう。

また、『寝る時間が遅く、慢性的に疲労がたまっている』という課題に対して『なるべく早めに寝て、前日の疲労を持ちこさないようにする』という目標 を立てて、『毎日12時には寝る』という解決策を考えた場合、これを実行しようとしても『とはいえ、気付いたら寝るのが遅くなってるんだよなぁ。。』とい うように、解決策がむしろ目標に近いものになってしまうケースも見られます。こういうときは、『毎日12時に寝るためには、何をしたら良いか』という視点 から、『10時には帰宅する』、『11時以降はパソコンは閉じる』、『帰宅してから寝るまでのルーチンを整理して、簡単なタイムスケジュールを作る』な ど、より具体的な解決策を考えると有効です。

解決策のメリット・デメリットを整理する

複数あがった解決策からどれを実行するかを選ぶときには、それぞれの解決策のメリット・デメリットが整理できていると判断しやすくなります。メリッ ト・デメリットの評価については、客観的な視点や、時には批判的な視点も加え、なるべく現実的な評価を行うよう心がけましょう。

以下に、解決策を評価するときの基準の例を紹介します。

解決策のメリット・デメリットを検討するときの視点

  • その解決策を実行することで得られる効果
  • その解決策を実行にかかるコスト(時間、お金、労力など)
  • その解決策がその他の問題を引き起こす可能性
  • その解決策が周りの人に与える影響、など

解決策の有効度を検討する

メリット・デメリットの両方をふまえて、その解決策がどの程度問題解決や目標達成につながりそうか、0-100点で点数化してみましょう。

また、その理由を簡単にまとめておくと、実行する解決策を決める時や、実行した解決策を振り返って評価する時に役立ちます。

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解決策の実行のしやすさを確認する

それぞれの解決策について、実行のしやすさも整理してみましょう。解決策はいくら効果的でもそれを実行できなければ意味が無いので、実行のしやすさ は重要な要素です。

取り組みの結果を後で振り返って評価できるような解決策にしておく

構造化問題解決法では、『解決法がどの程度実行(達成)できたかを後から評価して、結果を次に生かす』、という点が重要なポイントになるため、実行 (達成)回数を客観的に数えられるような解決法にしましょう。

>> 実行する解決策を決める